スーツケースの選び方、プロはどこを見ているのか?

スーツケースの選び方、プロはどこを見ているのか?

 皆さんいかがお過ごしでしょうか?新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で渡航が制限されたり、時短やテレワーク、時差出勤にイベントが中止されるなど大きく経済に打撃をあたえています。そんな中、行動=欲求が制限されることで、収束宣言が出た瞬間にミツバチが花の蜜を求めて一斉に出かけるように経済と人が回り始めてほしいと願っています。

 まずは、私自身が何をベースに今使っているスーツケースを選んだかということをお話ししようと思います。

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スーツケースを使う目的は?

 いろいろな理由があると思います。私は海外旅行が好きで時間が取れれば一人で出かけていました。使う目的はビジネスではなくプライベートでの旅行です。基本の形は決まっているので、プライベートもビジネスも同じ。数日の外泊に必要な荷物を持っていくバッグと解釈すれば分かりやすいのではないでしょうか?

素材とサイズの決め方は?そして選んだのは?

 スーツケースのボディの素材は大きく分けてハードタイプとソフトタイプ。言葉の通り、ハードタイプは、アルミ・ポリカーボネート・ABS樹脂などのかたい素材。ソフトタイプはナイロン・ポリエステルなどの生地をメインにしたやわらかい=形が変形する素材に分かれます。

 そしてハートタイプには、フレームタイプとファスナータイプがあり、強度を求めるならフレームタイプ。軽さを求めるならファスナータイプです。

 荷物の量にもよるのですが、身体に合わせて選ぶのもおすすめです。スーツケースを引く際に小さすぎると体を斜めにしなければ引けないなどサイズや軽さもありますが、走行のしやすさが実は一番楽なのです。

 で、私が選んだのは
素材 : ポリカーボネート+ファスナータイプ
サイズ: 本体サイズ66㎝サイズ 総外寸70㎝くらい

ポリカのファスナータイプを選んだ理由

 これはもう軽さと強度の一択です。ポリカーボネートが軽量かつ強度があるというのは皆さん常識なんですけど、実はポリカーボネートに首座を奪われる前まではABS樹脂がスーツケースの主な素材でした。
 で、ABS樹脂とは何か?それは合成樹脂の一種で、
アクリロニトリル (Acrylonitrile)、
ブタジエン (Butadiene)、
スチレン (Styrene)
の共重合合成樹脂の総称をいいます。実はここにメーカー独自のノウハウがあって、割合によって硬度・柔度を出し分けておりました。なので、単にABS樹脂素材といっても実は様々な種類があるんです。

 そして、より強度のあるポリカーボネート一辺倒へと移行していきますが、実は比重はポリカーボネートのほうが重いということを皆さんご存じでしょうか?
 ABS樹脂よりポリカーボネートのほうが硬度が出るので、ボディの厚みを薄くできる=全体が軽くなるというカラクリです。この薄くできるといっても極端に薄くしてしまうと、簡単に壊れてしまうので〇〇キロの耐荷重で〇〇mmというように各社ぎりぎりを狙って作ってきます。

 そしてもう一つの立役者として、ファスナータイプであること。これ以外と思われる方もいらっしゃいますが、フレームタイプよりもファスナータイプを強く勧めます。
 よく見て頂ければわかるのですが、フレームタイプは底側とフタ側のボディを4点ないし5点で繋いでいます。
● 錠前側X2 蝶使い側x2~3
 これに対してファスナータイプは、ボディのほぼ4面をファスナーで繋いでいます。単純に底側とフタ側の接合部分面積で比べてください。衝撃がスーツケースに加わった際に、4~5点に力が集中するフレームタイプと、4面全体で吸収・分散させるファスナータイプでは明らかに違います。
 そして、フレームは衝撃が加わることで変形する恐れがありますが、ファスナータイプは弾力があるため、変形したとしても復元します。承る修理も圧倒的にフレームタイプのかみ合わせ修正修理が多いです。これだけでも、結構な負担となりますので、フレームタイプをお考えの方は購入後のことも今一度考えてみてくださいね。

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ボディ66㎝サイズ 70Lサイズを選んだ理由

 特に大きな理由はありませんが、目安として10L=1泊と考えて頂ければと思います。ただし荷物量につきましては、渡航先・目的・季節によって大きく変わります。背景を話さず〇泊用のスーツケースは?と過去さんざん聞かれましたが、本当に多様なので答えようがないんです。
 なので、ぜひ皆さんには一度持っていく荷物を容量の書いたゴミ袋に一度詰めてみてください。大体の目安が分かりますのでお勧めです。
 この量をベースに、今回の渡航の荷物量と今後行きたいと思っている渡航先や期間を加味していただいて、ジャストサイズなのか?一回り大きいものを選ぶのか?を決めて頂ければと思います。

 で、私は休めても7日間くらいだろうということで、これ以上大きなスーツケースは必要ないと判断してこのサイズに落ち着きました。もちろん、日数の少ない時も片面空っぽにして利用しています。

荷扱いは昔とは大違い。だからファスナータイプは怖くない

 よくご年配の方より、ファスナータイプは切られて中のものを盗られるといった話を聞きます。でも、よく聞くとご本人が盗られた経験のある方はほぼ居なくて、聞いた話や渡航そのものが珍しい時のものです。
 YOUTUBEで空港職員の悪さを公開したビデオが結構あるのも事実です。しかし、私たちが飛行機に乗る前の手荷物検査は、結構しっかりと行っていますよね?空港職員はスルー出来る場所あるとは思いますが同様に検査はしていると聞いています。そんな状態で、刃物を持ち歩いてスーツケースの中身を漁り抜き取るなんて現代社会ではほぼないと考えてよいと思います。ローカル空港や国やエリアで治安の悪いところは一部残っているでしょうけれど、主要都市であれば一日の離発着と取り扱い荷物量を考えると、抜き取るというよりかは、スーツケースそのものが盗られているのではと思います。

 リスクを減らすのは当然ですが、かみ合わせが悪くなって隙間が出来てしまうスーツケースを使うほうがリスクが高いと私は思います。そして、カギは掛けずに預けています。

なぜカギを掛けずに預けるのか?

 私はいつもカギを掛けずに預けています。理由は一つでスーツケースの中に貴重品を入れないからです。盗られたら困りますが、ほぼ現地で調達できます。盗られても良いもの(本当はそんなものはありませんが)と割り切り預けます。
 スーツケースは金庫ではありません。その気になれば簡単に開けることができます。ロストや盗難はフレーム・ファスナータイプ関係なく一定の確率で発生するので中のものを心配することをやめることで気が楽になります。

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スーツケースはまず壊れない

 これは、自身で正しく持ち歩いた場合です。乱暴に扱ったり正しく利用しなかった場合には壊れますが、通常自身で使う分は壊れません。
 ではなぜ壊れる?それは、人手に渡った時に壊れます。これは、スーツケースの強度の問題ではなく、取り扱い時に問題があったためです。良く、スーツケースが1回の使用で壊れた!不良品だ!交換しろ!とよくお客様に怒鳴られたものです。この時にいつも話をするのはバレットパーキングの話。

 高級車でホテルに車を乗り付け、ベルに控えをもらい預けます。そして、パーティーが終わり、ベルに車を頼んだらドアがへこんでいました。
 皆さんはどこにクレームを付けますか?そうですよね?ベルないしホテルにクレームを付けます。

 もうお分かりですよね?怒鳴り込んできているお客様は、ディーラーに車が凹んだから直せと言っているのと同じなのです。このたとえ話をすると大体の方は振り上げた拳を罰悪そうにいそいそと下ろし始めますが、中には逆切れする方に当たったことも。。。。。(いまでは笑い話ですが)

 なので、スーツケースは正しく自身で使う場合は壊れません。(壊れたら不良の可能性あり)もし、壊れた場合は、必ず受け取った際にバゲージクレームとして空港を出る前に申告・申請してください。ただし、傷・へこみは免責となります。あくまでもスーツケースとしての機能を果たさない状態のことを指しますのでご注意を。

本体重量は気にしなくてもよい

 軽くて丈夫なスーツケースを探しているかたが非常に多かったです。実はこの質問に対するベストチョイスがむつかしく困っていました。そして、価格の安いものをお探しの方が多かったのでほぼ考えますと言って帰られました。

 軽い素材はいくらでもありますが、ここに強度が加わるととたん選択肢が減ります。先にあげましたABS樹脂やポリカーボネートが代表例ですが、価格を無視すればアルミ・ジュラルミンなどがあります。その中でもバランスの取れたのがABS樹脂・ポリカーボネートで1万円くらいから20万円くらいと幅広い価格帯があります。

 ただ皆さんここで冷静になって考えてください。私が普段利用しているスーツケースで先日行きました7日間のラスベガス出張時の重量は15キロでした。このスーツケースより1キロ重たいスーツケースで16キロになりますが、手で持ち上げて移動する距離ってどのくらいありますか?また、この差を厳密にとらえることが出来ますか?どちらも重たいと感じるくらいでスーツケースの本体重量の差はほとんど感じることはできません。

 だから私は、スーツケースの重量を気にされる方には、多少重くても良いので走行性能が高いものを選んでくださいと言っております。いくら軽くても滑らかに引くことが出来なければ、重さを帳消しにするストレスを感じることになります。なので、無料委託手荷物の範囲内を超えそうな人以外は全く重量を気にする必要はないです。

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買ったその日から劣化は始まる、そしてアフターケア

 ポリカーボネートしかりABS樹脂しかり、ハンドル部分のプラやゴム製品は、使用するしないは別に加水分解という劣化が始まります。グーグルで検索してもらうと分かりますが、よく見かけるのは履いてもいないスニーカーのソールがはがれてしまう。まさに加水分解です。

 管理状態が悪いと、ハンドルゴムの部分が溶けるような感じになったり、キャスターが割れたりなどします。これは回数ではなく期間=経年劣化ですので諦めてください。当然ボディの強度も加水分解により落ちてきますが、はっきりとした目安が有るわけではないので明言はできません。

 皆さんにご理解いただきたいのは、スーツケースはいつかは壊れます。その壊れる要因は様々です。購入時のパフォーマンスを維持できるものは今のところありません。

 だからこそプロテカを使ってほしいと思います。唯一国産のスーツケースであり、3年間のプレミアムケアがついています。これは自損・他損問わずどんな修理も3年間は修理代金が無料となります。購入から3年を迎える35ヶ月目にフルメンテナンスと称してオーバーホールすることで耐用年数を伸ばすことが出来ます。このサービスは、現在プロテカのスーツケースをご購入いただいた(セールを除く)方のみとなります。

 キャスターもハウジング一体型となっており、1か所の交換が5000円を超えるものもあります。正直高いスーツケースですが、3年間の保証があると思えばかなりお得な商品と言えます。(アウトレットはプレミアム対象外となります)

ではプロは何を薦めるのか?

 スーツケースを利用するシーンによって多少は変わりますが、普遍的なものはあります。

● ファスナータイプ
● 走行性能が良いキャスター(車輪)
● キャスターの取り付け部分がしっかりしている
● 利用者の身体に合ったサイズ

 まず、スーツケースの基本性能であるキャスターを一番重視してください。渡航中にこれが壊れてしまうとただの重たい箱と化します。その昔かなりの重量物を入れており、最初の目的地でキャスター4つをだめにした経験があります。この経験から、ボディが凹んでも亀裂が入ってもキャスターがなくなるよりは良いと考えキャスターとボディの取り付け方や軸の太さ、車輪の大きさなどをみて選んでいます。

 キャスターが無事であれば、移動は快適になり旅行自体もハッピーとなりますので、選ぶポイントはここです!!!あとは好みに合わせて機能やプライスやカラー・ブランド・メーカーなどなど。。。。

最後に

 こちらで紹介しました内容は、私個人によるもので、すべての人に当てはまるとは思えませんので賛同いただけない方はこんな見方もあるんだよ~という程度に読んでください。同じプロでも選ぶものが人によって変わりますのでw

 スーツケースは正しい使用方法を守ってください。特にやりがちなのは、トローリーハンドル=背面より伸縮するハンドルを持って持ち上げる方を見受けます。これは間違った利用方法で、荷物が入った際に持ち上げることを想定した強度設計にはなっておりません。あくまでも斜めにして2輪で引くためのものなので、階段などは必ず本体トップ&サイドに固定されたハンドルを利用してください。

 クレカ付帯や海外旅行保険の携行品保険をうまく使って修理の個人負担を減らすことが出来ます。本来は、目的地にてスーツケースを受け取った際にチェックをしていただき、壊れていればバゲージクレームにて補償を受けて頂くのですが、乗り継ぎや言葉の問題でスルーしてしまうこと人が多いです。ミニ知識ですが、ターンテーブル内にあるカウンターで申告しないと受け付けてくれません。一度でも空港の外に出ると、外に出たときに壊れたでしょ?と言われて受付をしてくれません。この辺りはとてもドライですので十分気を付けてください。

 スーツケースは、人の手に渡したときから壊れるリスクが高まります。そして壊れるのは回数ではなく取り扱われ方です。まして、金庫ではありませんので、初期不良以外はすべて強度検査を枠を超えた負荷がかかっていることをご認識ください。プロテカではこんなテストを行っています。

 今まで思っていることをつらつらと書きましたが、実際に使っているスーツケースはこちらになります。

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 今までに20回以上利用していますが、修理は一度だけ。サイドハンドルとトップハンドルの加水分解による溶解で取り替えました。それ以外は購入時のままです。
 キャスターの取り付け部分をよく見てください。台座が大きく角まで掛かっています。キャスターからの衝撃を大きな面積で受けることによって、ボディへの影響を分散させ割れにくくした構造となっています。そして今では当たり前となった4輪自在キャスターですが、当時はまだ自動車と同じ前輪が自在キャスターで後輪は固定のものが半数以上締めていました。

 上記のスーツケースは冒頭申し上げました通り廃版となっておりますので、一番近しいスーツケースはこちらになりますので興味のある方はぜひ一度ご覧ください。

 文中の写真は私が過去旅行に行ったときに撮った写真です。

トップから
一枚目はロンドンのサブウェイ
二枚目はニューヨーク ブルックリンブリッジ
三枚目はロンドン 歌にもなったロンドンブリッジ
四枚目はアメリカ イエローストーン国立公園 グランド・プラズマティック・スプリング
五枚目はアメリカ グランドティートン国立公園

 機会があれば他にも行った写真がありますので紹介したいと思います。

 

最後まで目を通して頂き誠に有難うございます。
一期一会で素敵なバッグと出会えますように!

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